こんにちは、久屋大通のパーソナルジム『MIC Personal Gym』の佐野です。

今回は、生まれつき「太ももの横が張っている」タイプの女性に向けた内容です。

「昔から脚の外側だけが目立つ」
「運動しても太もものラインが変わらない」
「お尻を鍛えても横ももが張るだけ」

このようなお悩みを持つ方は少なくありません。
実はそれ、“骨格”や“筋肉の使い方の癖”が大きく関係しています。

◆ 生まれつき横ももが張りやすい理由

太ももの外側が目立ちやすい方は、
骨盤が横に広い・股関節が内旋気味・脚の骨が外側に張り出しているといった構造的特徴を持っていることが多いです。

これはいわゆる「X脚傾向」や「内股姿勢」に近いタイプで、
日常の動作で自然と大腿筋膜張筋(外側の筋肉)を使いやすくなります。

さらに、股関節の位置や骨盤の傾きにより、
“外もも主導で立つ・歩く・階段を上る”クセが身についていることも原因の一つです。

🔹 結果として:
太ももの外側だけが硬く、張り出したようなシルエットになる。

◆ 「鍛えない」より「使い方を変える」が鍵

「外ももが張っているから鍛えないほうがいい」と思う方も多いですが、
実は使わないのではなく、使い方を変えることが重要です。

外側が張る人ほど、
内もも(内転筋)とお尻の後ろ(中臀筋後部・大臀筋下部)がうまく使えていないことがほとんどです。

🔹 鍵となる考え方:
「外側を緩める」+「内側とお尻を働かせる」

この2つをセットで行うことで、見た目も感覚も変わっていきます。

◆ 外ももが張る人が避けたい動作・フォーム

下記のようなフォームは、外側をさらに強調してしまうので注意が必要です。

* ワイドスクワットで太ももで押し上げている
* ヒップリフトでお尻より太もも外側に効く
* サイドウォークで骨盤が左右に揺れる
* 歩行時に膝が内に入り、つま先が外を向く

これらはすべて、大腿筋膜張筋と外側広筋の過剰使用を招く動作です。
正しいフォームでは、膝とつま先の方向・骨盤の安定・お尻主導の動きがポイントになります。

◆ 横ももの張りを和らげる3ステップ

Step ① 外側を“緩める”

フォームローラーで大腿筋膜張筋や外側広筋をほぐすことで、
外ももの過剰な緊張を解除します。
1日1〜2分でも、続けると質感が変わります。

Step ② 体幹を安定させる

デッドバグやプランクで骨盤を安定させ、
片脚で立つときのブレをなくします。
これにより、外ももにかかる余分な負担が減少します。

Step ③ 正しい筋肉を使う

クラムシェルやヒップヒンジでお尻の後部を、
サイドランジやアダクションで内ももをしっかり働かせます。
「脚の内側とお尻で動く」感覚を身につけることが、美脚への最短ルートです。

◆ 「構造的に張りやすい脚」も変わる

もともと外ももが張っている方でも、
筋肉のバランスと骨盤の位置が整えば、脚のラインは必ず変わります。

筋肉のつき方は“クセの結果”であって、“運命”ではありません。
適切なトレーニングで、外ももに頼らない身体の使い方を再教育していくことが重要です。

◆ まとめ

もともと太ももの横が張りやすい方は、
「外ももが悪い」のではなく、「そこに頼りすぎている」だけです。

外側を緩め、体幹を安定させ、
内ももとお尻を正しく使えるようにしていくことで、
自然と脚のラインは内側へ引き締まっていきます。

「どうせ私の脚は変わらない」と思っていた方ほど、ぜひ一度ご相談ください。
身体の使い方が変われば、脚は確実に変わります。

 

MIC 代表トレーナー 佐野