こんにちは、久屋大通のパーソナルジム「MIC Personal Gym」の佐野です。

去年から始めたパワーリフティングで、私自身が実際に使っていたプログラムを今回ご紹介いたします。
このプログラムと日々のトレーニングのおかげで、ビッグ3が510kg→650kg、合計140kg増えました。

筋力を効率的かつ安全に伸ばせる、それが「531プログラム」。
今回は、その基本的な考え方、やり方、計算方法までを丁寧にご紹介いたします。

 

◆ 531プログラムとは?

531(ファイブ・スリー・ワン)プログラムとは、アメリカの名コーチ、Jim Wendler(ジム・ウェンドラー)によって考案された筋力向上に特化したトレーニングメソッドです。

特に「スクワット」「ベンチプレス」「デッドリフト」「オーバーヘッドプレス」のビッグ3+1種目に焦点を当てており、長期的かつ持続可能な筋力向上を目的としています。

最大の特徴は、

・軽めの重量から始めて確実に強くなる
・オーバートレーニングを避ける構成
・明確な進捗管理ができる
といった点です。

 

◆ 基本の構成

531プログラムは、4週間1サイクルで回す構成になっています。

| 週    | 目標   | セット×レップ        | 負荷(1RMの%) |
| Week1 | 慣らし  | 3セット×5回         | 65%・75%・85% |
| Week2 | 中負荷  | 3セット×3回         | 70%・80%・90% |
| Week3 | 高負荷  | 3セット×5回、3回、1回+ | 75%・85%・95% |
| Week4 | デロード | 3セット×5回         | 40%・50%・60% |

💡ポイント:Week3の最後のセット(95%×1回)は、できる限り限界までレップ数を狙います(AMRAP=As Many Reps As Possible)。

5週目にMAX測定をします。

 

◆ 531の計算方法

ステップ1:1RM(最大挙上重量)を算出
すでにご自身の1RMがわかっている方はその数値を使用してください。
例:スクワットの1RMが200kg

ステップ2:トレーニング最大値(Training Max)を設定
1RMの 95%を使って「計算上の上限」として扱います。
例:200kg × 95% = 190kg(これが計算に使うベース)

ステップ3:各週のセット重量を計算
190kgの90% = 171kg
→ Week2の90%セットは「171kgで1~3回」となります。

 

◆ 補助種目(Assistance Work)

531プログラムでは「メイン種目を終えたあと」に、補助種目を行います。以下は代表的な例です:

スクワットの日

・レッグプレス 4×10〜15
・ブルガリアンスクワット 3×10
・腹筋、体幹など3種目

ベンチプレスの日

・ダンベルプレス 4×10〜12
・ディップス or ショルダープレス 3×10〜15
・上腕二・三頭筋系 3種目

 

◆ 531を成功させるコツ

・無理してRMを高く見積もらない(95%ルールを守る)
・補助種目で目的意識をもって補強する
・デロードを省略しない(疲労管理が命)
・AMRAPで記録をつけると進化が見える!

 

◆ まとめ

531プログラムは、派手さはありませんが、確実に「土台から強くなる」ことができる非常に優れたトレーニングメソッドです。ビッグ3を本気で伸ばしたい方には特におすすめです。

「自己流で停滞している方」「怪我をせずに着実に記録を更新したい方」にはぴったりです。

ぜひご自身でのトレーニングに組み込んでみてください!

また、MICではビッグ3を伸ばしたいお客様に、この531のメソッドを使ったカスタマイズプログラムを行っています。

気になる方は、ぜひ一度体験にいらしてください。理想のパフォーマンスを一緒に実現しましょう!

 

MIC
代表トレーナー 佐野